隅田会計事務所ブログ それいけ!くろじろう

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事前確定届出給与の支給時期を土日で届け出てしまったら

いよいよボーナスの時期ですね。
ご存知のとおり役員へのボーナスは一般的に「事前確定届出給与」と言われ、
損金算入するためには、税務署に所定の期限までに届け出る必要があります。

事前確定届出給与に関する届出書は、次のURLのフォームのものです。
https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinsei/annai/hojin/annai/pdf2/050.pdf

さらに、付表(事前確定届出給与等の状況)も提出しなければなりません。
これは、支給時期(年月日)や支給金額などを記載するためのものです。
https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinsei/annai/hojin/annai/pdf2/051.pdf

そんな! ボーナス支給額なんて、支給直前まで決められないじゃないか、
と一般のサラリーマンの常識からすれば思われるでしょう。
しかし、役員への支給額は定時株主総会等で事前に決定せよ、と
法律で定まっており(会社法361条)、その延長線上、届出は仕方ありません。

とはいえ、形式的な株主総会等を開催して決定する、ということは
中小の同族会社ならばよくあることでしょう。

そんな場合、うっかり支給時期を土日として届け出てしまったら、
もちろん会社は休日です。いつ支給すればいいのでしょうか。

事前確定届出給与は、次のように書かれています(法人税法34条1項2号)。

 >その役員の職務につき所定の時期に確定額を支給する旨の定めに基づいて
  支給する給与(定期同額給与及び利益連動給与を除くもの)

ところが、問題は「所定の時期」について、
特定の日を指すのか、1週間ほどの期間を認めているのか、
法律には明確な定義や説明がないということです。

とはいえ、届出書に「支給時期(年月日)」とありますから、
特定の日と解釈しておくほうが無難でしょう。
したがって、土日で届け出たならば、必ずその届け出た土日に支給しましょう。

ちなみに、高裁まで争った有名な裁判の判決があります。
といっても有名なのは、事前の届出のとおりに支給されたか否かは
職務執行期間の全期間を1個の単位として判定した判決として、ですが・・・。

その裁判での国税側の主張をよく読むと、

冬季賞与の、届け出た月日と実際の支給日が異なっているにもかかわらず、
「冬季賞与の支給は所轄税務署長に届出がされた事前の定めのとおりした」
と、あたかも届け出た月日と異なる支給日であっても損金算入を認める(?)
かのような表現を使用しています(8ページ目)。

(↓↓ 地方裁の全文はこちら・52ページもあります ↓↓)
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20130509113724.pdf

さて、皆さんはこの国税側の主張をどのように解釈しますか。
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  1. 2014/07/13(日) 12:00:01|
  2. くろマメ知識
  3. | コメント:1

つぶやき

法律の条文に、用語の定義がないのはちょっと困りますよね。
いわゆる武富士事件で最高裁判事が、租税法律主義の下で課税要件は
明確なものでなければならない、という見解を述べていますから。
  1. 2014/07/13(日) 12:00:00|
  2. くろじろうのつぶやき
  3. | コメント:0
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